スカイライン -征服-

スカイライン -征服-
Pocket

【Amazon.co.jp限定特典付き】スカイライン -征服- Blu-ray 【Amazon.co.jp限定特典付き】スカイライン -征服- Blu-ray
(2011/11/11)
エリック・バルフォー、スコッティ・トンプソン 他

商品詳細を見る

★★★☆☆

ロサンゼルスに住む親友の元を訪ねていたジャロッドとエレインは、早朝、
最上階の部屋のブラインドから差しこむ青白い光と不気味な音で目を覚ました。
そして、その光を見に来た友人のひとりが光の中に姿を消してしまう。さらに窓の
外ではたくさんの巨大な飛行物体が空を埋め尽くし、人間たちを次々と掬いあげていた。
そんな信じられない光景を目の当たりにして、彼らは唖然と立ち尽くすしかなかった…。

エリック・バルフォー(『ディノシャーク』、『ホースメン』など)
デイヴィッド・ザヤス(『エクスペンダブルズ』、『16ブロック』など)
らで贈るSFパニック大作モドキ

ちょっとこれは酷い。

正直大好きなジャンルだし『世界侵略 ロサンゼルス決戦』みたいなノリを期待してました。
内容としてはトム・クルーズの『宇宙戦争』のような、日常に突如現れる圧倒的な脅威を描いています。
実際のところVFX技術は中々高く、迫力のある映像が出来上がっています。
個人的には敵さんのデザインがもっと無骨で無機質な質感だと良かったなぁ。

さて、肝心のストーリーとしては、LAで成功している友人を訪ねてやってきた
ジャロットとその恋人エレイン。友人の誕生日パーティを祝い床に就く彼らだが
真夜中に突如現れた光によって不可思議な体験をする。

翌朝、さらなる脅威が彼らを襲う。
上空より舞い降りる余りにも巨大な飛行物体。そして人々を襲う兵器の数々。
高層マンションの一角で生存の為の計画を考える彼らだが、着々と脅威の
手は彼らに迫っていた…。

予算のせいかダラダラした雰囲気も多い。

基本的に建物内部で揉め事しているシーンが多く、かなり限られた状況での
映像が続いて行きます。
ただ、街の風景と建物周辺の映像だけでアレだけの演出を行った点は素直に
褒めたいと思います。っていうか今回CG以外に褒める所がないレベルです。

個人的に褒めたいのは、やや中二病なデザインだが迫力ある宇宙兵器達。
そして米軍の無人機や各搭載新型ステルス無人機が宇宙船の迎撃に向かうシーン。
また、対物ライフルで武装した兵士や戦闘機で戦いを挑むシーンは大好きでした。
あと主人公の友達の浮気相手クリスタル・リードが可愛かった。

ただ、いかんせん脚本が悪い。マンションへの籠城か海上への逃亡かという不毛な
言い争いと、度重なる『光』との接触によって何かの力に目覚めそうな主人公、
そしてCGを駆使したSF映像の繰り返しのよって構築されています。

全員キャラクターが立っていないとは言いにくいけど物の考え方が突飛な感じで
イマイチ感情移入しにくいんですよね。みんながみんな勝手に喋ってる感じ。
だから誰かが犠牲になっても特にショックも無いのです。

最大のネックはやっちまった感満載のラスト。

本当にもう久々に『ハァ?』と声が出てしまいました。
ここまで引っ張って置いてこんな感じにしちゃうんですかそうですか。
なんかもうラスト数分や中二なエンドロールのお陰で映画の底が知れてしまう感じです。
好きなジャンルなので★3つですがもし映画館で見たら大損したであろうレベル。

まぁなんでしょ…色々とダメな点もありますが全く救いようが無いわけではありません。
この記事を読んだ後に映画を手に取られる方が『思ってたより面白かった』と
感じていただければ幸いでござりまする。



SF映画・ロボット・宇宙カテゴリの最新記事