リアル・スティール

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リアル・スティール ブルーレイ(2枚組/デジタルコピー & e-move付き) [Blu-ray] リアル・スティール ブルーレイ(2枚組/デジタルコピー & e-move付き) [Blu-ray]
(2012/05/16)
ヒュー・ジャックマン、ダコタ・ゴヨ 他

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★★★★☆

2020年、ボクシングは、生身の人間ではなく高性能のロボットたちが闘う競技になっていた。
元ボクサーのチャーリーは、ロボットの賭け試合などで生計を立てていた。ある日、かつての
恋人が亡くなり、その息子・マックスがチャーリーの元にやって来る。部品を盗むために忍び
込んだゴミ捨て場で、マックスはATOMという旧型ロボットを見つけ、家に持ち帰ってきた。
マックスはATOMをチューンナップし、試合に出場する事を決意する。

ヒュー・ジャックマン(『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』、『タロットカード殺人事件』など)
エヴァンジェリン・リリー(『ホビット 思いがけない冒険』、『ハート・ロッカー』など)
ダコタ・ゴヨ(『マイティ・ソー』、『ディフェンドー』など)
アンソニー・マッキー(『アジャストメント』、『ハート・ロッカー』など)
ケヴィン・デュランド(『アイ・アム・ナンバー4』、『ロビン・フッド』など)

軽度のオタクには持って来いのエンタメ作品。

作品の舞台は2020年、現在からすればかなりの近未来。
そこでは人間同士が戦うボクシングは廃れ、ロボット同士がド派手に戦う
スーパーエンターテイメントととして生まれ変わっていた。

主人公チャーリーは2000年代の元人気ボクサーで、今では自らが操縦する
ロボットで各地の賭け試合を渡り歩く借金まみれの流浪人。
そんな彼が、かつての恋人が亡くなったことでその息子マックスと出会う。
彼はチャーリーの息子だったが、これまで息子の存在そのものに興味を
持たなかった彼は、10万ドルの約束で息子の親権を売り飛ばすことに…。

里親との約束事で一夏だけ一緒に過ごすことになったチャーリーとマックス。
互いに頑固で意地っ張りな二人が、廃品工場で見つけた旧型ロボット「ATOM」や
各地のロボットファイトを通じ、パートナーとしての絆を生み出していく。

予告編のまんまですが、作りが良いせいでかなり引きこまれてしまいました。
その世界観もなかなかに楽しませてくれます。
ロボットのコントローラーがヒューレット・パッカード製だったり、X-BOXの
新型を匂わせる商品広告があったりと、その筋の人間には嬉しい小ネタがあります。

また、日本ユーザーを意識した設定やビジュアルも多く見られるのが楽しいですね。
ロボット映画なので単に日本好きのスタッフ居たとしても不思議ではないですが・・・。

「あの人とあの人のキャラ背景は?」「この設定甘くない?」
なんて感覚がふわふわ湧いてきたりしますが、見ての通りの映画なのであまり
気にするだけ損といえるでしょう。

やや手軽なサクセスストーリーではあるのですが、”廃れた元ボクサー、廃棄されていた
旧世代ロボット、親に忘れられていた子供”のそれぞれが、ロボットファイトや絶対的
チャンピオン「ZEUS」との戦いで輝きを取り戻していく各演出はは単純に泣けます。

不満を上げるとすれば今作の敵役はそれぞれ必要最小限のキャラ立てしか与え
られていないので、そのあたりでもっと深みが欲しいという人はいるかもですね。
ま、「敵を倒す」のが目的な映画ではないのでいいんですが。

ちょっとこのへんが分かりづらくて…というところも、中々に作りの良い特典映像
で説明してくれていたりするのでこの辺も高評価です。
特に、「ZEUS」との戦いの前に撮影された(という設定の)チャーリーの過去を描いた
ドキュメンタリー映像などはお勧めです。

あとNGもいいですね。特にジャックマンが廃品場の扉を開けるシーンで扉がなかなか開かず、
「お前の出番だぞーーーウルヴァリーーン!」と叫ぶシーンはかなりお茶目でした。

二時間超えのやや長尺ですが結構色んなそうにおすすめの映画です。



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