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ON AIR(オンエア)脳・内・感・染 [DVD] (2011/04/08) スティーヴン・マクハティ |
★★★☆☆
雪深い田舎町のラジオ局。かつての人気ラジオDJマジーはローカル番組を担当していた。
しかしその日、静かな田舎町は想像を絶する惨劇により一変することに…。
町中に出たレポーターが住民の異変を伝えてきたのだ。そしてレポーターの声は突然途絶える。
事態が把握できないマジーだったが、恐ろしい現実はすでに近くまで迫っていた。
『レディオ・オブ・ザ・デッド』みたいなのを想像してたのに…。
ウィルスやウィルス媒介者からの攻撃によって感染するのでは無く、
「言葉」から感染する謎の集団発狂。
感染したものは不気味に単語を繰り返し攻撃的になっていくという本作。
発想が面白いですね。どうも「英語」限定の感染ということでしたので
私のような英語がサパーリな人には感染しなくて助かるかもしれません。
主人公の二人も英語は危険だということで片言のフランス語で頑張ってみたりしています。
置かれた環境がラジオブースである点や季節が長い冬の最中ということもあり、
全体的に暗さや陰湿さが現れています。
ですが、作中不思議なユーモラスを感じることが出来ますね。
見えないところからの情報に翻弄され、恐怖する。
対抗策を少しずつ手探りで探しながら向かうエンディングとは…?
正直に言いますと派手山場は全く無いので眠くなることうけあい。
主要メンバーはわずか数人で、退屈な映画と言っても間違いではないかと思います。
ですが、主人公らの置かれている立場からのリアルな抵抗など、結構楽しめました。
設定が設定なのでそりゃ不自然なところもありますが良作の部類だと思いますよ。
派手な映画とセットで借りて先に前菜として楽しむのがお勧めかなぁ。
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