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デイブレイカー [Blu-ray] (2011/06/02) イーサン・ホーク、ウィレム・デフォー 他 |
★★★☆☆
2019年、ウィルスの蔓延により、全人口の95%がヴァンパイアとなっていた。
エドワードは製薬会社ブロムリー=マークス社にて人工血液を開発する研究者。
彼もヴァンパイアだが人血を飲む事に罪悪感を覚えていた。ある夜、エドワードは
逃亡中のレジスタンスの人間たちを助ける。レジスタンスから信用されたエドワードは、
彼らに呼び出された。そこで待っていたのは、ある事故で人間に戻った元ヴァンパイアだった…。
これはなかなか良作なヴァンパイ屋さん!!
イーサン・ホーク、サム・ニール、ウィレム・デフォーなどが出演するヴァンパイヤムービー。
近未来、世界のほとんどの人間がヴァンパイヤとして生活しており、残りの人類は
彼らの餌、または研究対象として狩られ飼育されています。
これまで少数派だったはずのヴァンパイヤですが、この映画の中で通常の生活を送って
いるのはむしろ彼らの方、血液の配給は管理され、もちろん夜型の生活です。
そんな中、ある巨大製薬会社で『代替血液』の開発研究を行なうエドワード(イーサン)は、
人類を食料とする生活に疑問を持ち、人血を飲むことを躊躇う毎日を送っています。
彼は要するに『良いヴァンパイヤ』なので後に人間と協力してある研究を行なうようになります。
名優イーサン・ホークがとっても人間臭いヴァンパイヤを見せてくれますね。
『シャドウ・オブ・ヴァンパイヤ』、『ダレン・シャン 若きバンパイアと奇怪なサーカス』で吸血鬼役を
演じたウィレム・デフォーですが、今作では『元ヴァンパイヤ』をいい味で演じています。
彼の表情や与えられたセリフがとても格好良く、大きな存在感を見せています。
サム・ニールも不敵で不気味、さすがダミアン。ふふふのふ。
個人的にはVHSのテープが伸びきるくらい見まくった『ジュラシック・パーク』の
イメージが強すぎですけど。
『トワイライトシリーズ』のようなヴァンパイヤファンにお勧めかどうかはわかりませんが
かなり楽しめるヴァンパイヤ映画だと思います。
よくできた設定や、各所に様々な見せ所も用意されていますね。
おまけにびっくりシーンもちょこちょこ出てくるのでたまに『ひぃっ!』てなりました。
ヴァンパイヤの体内の人血成分が著しく不足することで『サブサイダー』と呼ばれる怪物に
変身してしまうというのもなかなか楽しいですね。
これらによって単なる『吸血鬼vs人間』という従来通りの単純構成を崩した形になってます。
長尺でなく、やや駆け足の映画なのでドラマの深さや濃厚さまで求める作品ではないですが、
十分に楽しむことができるんじゃないかなと思うのよぼくは。
ちなみに四肢断裂や鮮血噴射シーンも多いので苦手な人は気をつけるヨロシ。