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★評価★★★

『トワイライト』シリーズの狼男テイラー・ロートナーの主演作品。

日本でも人気があるはずのテイラーさんですが、狼男を脱却しながら本格的なアクション俳優になるかと思いきや、アメリカドラマなどでの地道な俳優活動がまだまだ続いています。
顔もスタイルも良いですしなんといってもまだまだ若いので今後の活躍にも期待大です。

本作ではニューヨークでメッセンジャーを生業としている青年カムを演じています。
冒頭から危なっかしいロードバイクのシーンが映し出されますが、ほんとにあんなのが街中を走っていたらとにかく危なっかしい。
日本では間違いなく事故のときに車側が悪くなっちゃいますからね。

実際、そんな主人公が謎の女性と接触事故をしたことから物語が動き始めます。

この女性は体ひとつで街を駆る"パルクール"を駆使して暗躍する運び屋チームのメンバーで、このチームが日々中国系マフィアに借金を返す日々にうんざりしている主人公の新たな居場所となっていきます。

アクションあり、恋愛要素あり、陰謀ありと、短い尺の中で気軽に物語を堪能できるお手軽ムービーです。
タフでありながら心のキレイな青年という役柄がテイラー・ロートナーにははまり役だと感じます。

パルクールアクション自体は基本的に鬼ごっこメインとなっており、巧みなチーム技で目的を達成するような素材ではなく、あくまでスパイス的な位置づけで登場していました。
「ヤマカシ」「アルティメット」「フルスロットル」のような作品とはちょっと違いながらも、個人的には十分に楽しめる内容となっています。

長い映画ではないので、設定・背景やキャラクター紹介なども比較的お手軽。
まさにスナック感覚で楽しめる映画といえるでしょう。テイラーファンでなくても十分おすすめできます。

ネタバレ

主人公属するチームの長であり彼らの世話役にも見えたミラーは実は悪徳警官。
内部情報を匠に操り、汚れ役をチームに与え操ることで私腹を肥やしていたのです。

主人公の恋人のようになっていくニキも過去の義理を盾にミラーからはなられずにいました。
疑心暗鬼ながらもミラーの"最後の仕事"の最中、明らかな裏切り行為にあったカムはニキとともに逃走。

様々なアクションを経てたどり着いた先は、ミラーの最大の天敵であり、過去の因縁から絶対に近づかないようにしていた中国系マフィアのアジト。

マフィアの女ボスにミラーと"最後の仕事"の最中で手にしていた大量のダイヤを渡し、カムの人生の重荷であった借金もチャラになります。

お釣りよと言わんばかりに一粒のダイヤを持たされたカムは、ニキと共に新たな居場所を求めて旅立っていきます。

中盤、主人公の父親の残した大事な車まで借金のカタとして持っていったチンピラが、ラストはなんだかいいキャラで主人公の旅立ちを祝います。このあたりも気分はスッキリです。

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