フォー・クリスマス

フォー・クリスマス
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フォー・クリスマス [Blu-ray] フォー・クリスマス [Blu-ray]
(2009/11/18)
リース・ウィザースプーン、ジョン・ボイト 他

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★★★☆☆

付き合い始めてから3年になるものの、結婚もせず子供も作らずに2人だけの
人生を楽しむブラッドとケイト。彼らはクリスマスになると、煩わしい家族付き合い
から逃れるため何かと理由をつけて飛行機でバカンスに出掛けていた。しかし、
今回は度重なる災難でウソがバレてしまい、仕方なく双方の家族と過ごそうと決める二人。
しかも、それぞれの両親とも離婚しているため、4つの家族を巡るハメに。
個性豊かな家族と触れ合ううち、自分も子供や家庭を持ちたい気持ちが芽生えるケイト。
それに対してブラッドは一向に意に介さず、2人の間に隔たりが生じてしまうのだが…。

ヴィンス・ヴォーン(『俺達ニュースキャスター』、『ドッジボール』など)
リース・ウィザースプーン(『キューティーブロンド』、『メラニーが行く』など) 
ロバート・デュヴァル(『サンキュー・スモーキング』、『デイズ・オブ・サンダー』など)
ジョン・ヴォイト(『トロピック・サンダー』、『プライド&グローリー』など)

なかなかのリッチで社会的な責任もしっかりこなすブラッドとケイト。
人生を共に楽しむという点では非常に良いカップル、というかパートナー
である二人。それは映画の冒頭からもしっかり読み取れると思います。

二人の絆を強くしているのは”自由”-
結婚、出産、子育てなどに意義を感じない、むしろ邪魔なものだと捉え、
それらに束縛されない人生を歩みたいと考えています。

この年のクリスマスも煩わしい家族づきあいから逃れるためにバカンスへ
出発しようとする彼らですが、濃霧のため飛行機が欠便、その上ニュース
番組でインタビューに答えてしまったことで”嘘”がバレ、互いの家族に
会いに行かなければならなくなります。
“アジアの山奥で医療ボランティアをしている”なんて嘘をついていたの
ですから…まぁしょうがないですね。

その後出会う互いの家族は本当に個性的。
ブラッドの父親一家はインテリなブラッドからは想像できないほど野蛮で暴力的、
生活圏や感覚に大きなズレのあるブラッドは悪戦苦闘で大騒ぎ。
すでに父親と離婚している母親の再婚相手は同い年の友人という始末。
一方のケイトの家族もハチャメチャで自由思考型なのでてんやわんやです。

お互いが出会う前のコンプレックスや語りたくない過去を暴露される二人。
今回の家族めぐりを通じて、ケイトはこれまでお互いが語りたくない過去を
隠していたことを考え、自分たちは本当に理解し合っていたわけではないのでは?
と考え始めます。

また、家族が家族でいることの意義を感じ始め、将来家族を持つことへの
可能性をイメージしていくケイトと、そんな彼女の心境の変化に対応できない
ブラッドに心の隔たりが生じていくことに…。

と、かなりクライマックスに近い部分まで書いてしまいましたね。
でも公式のあらすじもそんな感じだし許されるかも。っていうか許して。

かなり自由思想な二人はユーモアも持ち合わせているので楽しませてくれます。
そして両者ともリッチ。そりゃ自由思想にもなるわというぐらいの地位を持っています。
そんな二人に感情移入できるかが問題。

そして第一にクリスマスというイベントの捉え方が僕らとは異なるので
お正月みたいな感じに置き換えるといいのかも?

クライマックス以降の展開はかなりあっさりライトな感じなので、ドラマ路線を
楽しむよりかは素直にコメディ映画として楽しんだほうがいいと思います。
そうすれば特に悪い印象は無く、豪華で個性的な登場人物との掛け合いを
楽しむことができるでしょう。

特にいいのはロバート・デュヴァルとジョン・ボイトですね。
コメディであまりお見かけしないデュバルは過去にウィル・フェレル主演の
コメディに出てたこともあるのですね。知らなかった。
ジョン・ボイトは…ちょっと控えたほうが…って言うぐらいコメディ作品に
出てるので今作はちょっと大人しめのキャラだったかな。

ドタバタも楽しいですが言葉の掛け合いやその場の雰囲気が楽しい作品です。
ちょいちょい共感しにくい部分が出てきますが観て損はありませんね。



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